「展示会に出展したものの、名刺交換だけで終わってしまった」。海外展示会では、こうした声が少なくありません。

マレーシアでは、国際展示会のほか、自治体のトップセールス・レセプション、試食イベント、個別のアポイント商談など、さまざまな商談機会があります。本記事では、マレーシアで数多くの商談の場を企画・運営してきたHAYASHIYAが、展示会・商談会を成果につなげる方法を解説します。

マレーシアで活用できる商談機会の種類

商談機会特徴向いているケース
国際展示会多数のバイヤーと一度に出会える認知拡大、幅広い取引先の開拓
トップセールス・レセプション首長や経営者が直接PRし、招待したバイヤーと交流する自治体・産地単位での売り込み
試食・プロモーションイベント消費者やバイヤーが実際に商品を体験できる食品・飲料、テストマーケティング
個別アポイント商談狙った相手とじっくり話せる取引先候補が絞れている段階

展示会は「出会いの数」、個別商談は「話の深さ」に強みがあります。目的に応じて組み合わせることが大切です。

世界最大級のハラール展示会「MIHAS」

マレーシアを代表する国際展示会の一つが、MIHAS(Malaysia International Halal Showcase)です。マレーシア貿易開発公社(MATRADE)が主催する、ハラール分野に特化した展示会です。

  • 2026年の開催:9月23〜26日、MITEC(クアラルンプール)
  • 対象分野:食品・飲料、医薬品、化粧品、モデストファッション、イスラム金融、物流など14分野
  • 前回実績:商談成約額60.5億リンギット、来場バイヤー50,340人、ビジネスミーティング4,000件
  • 事前に商談を予約できるビジネスマッチングの仕組みがある

イスラム教徒向けの販路を狙う企業にとっては、中東や他のASEAN諸国のバイヤーとも出会える場です。一方で、出展規模が大きい分、事前準備なしでは埋もれてしまいます。

展示会・商談会の準備チェックリスト

出展前(3〜6か月前)

  • 目的(新規代理店の開拓、テスト販売先の確保など)と目標件数を決める
  • 狙うバイヤー像(民族・業態・地域)を明確にする
  • 輸入規制・ハラール対応の要否を確認する
  • 英語(必要に応じてマレー語・中国語)の商品資料・価格表を用意する
  • 事前アポイントを設定する(ビジネスマッチング、現地パートナー経由など)

当日

  • 試食・サンプルで「体験」してもらう
  • 名刺だけでなく、関心度・次のアクションを記録する
  • 有望なバイヤーとは、会期中に個別の場を設ける

出展後(1週間以内〜)

  • 1週間以内にお礼と追加資料を送る
  • サンプル送付・見積もりなど、具体的な次の一歩を提案する
  • 現地で連絡を取り続けられる窓口を確保する
お問い合わせ

お問い合わせにあたって HAYASHIYA B&M Consultantでは、法務・税務・許認可等について、専門資格を要する判断や手続きは行いません。必要に応じて、外部専門家との連携をご案内します。 また、候補企 […

商談を成果につなげる3つのポイント

1. 「誰を呼ぶか」で成果の8割が決まる

商談の成果は、会場に来るバイヤーの質に左右されます。自社の商品に合った輸入代理店、小売、レストランなどを事前に選び、招待することが重要です。

2. 商品の「背景」を体験で伝える

生産者の思い、産地の風景、食べ方の提案など、商品の背景は資料よりも体験で伝わります。試食や交流イベントは、そのための有効な手段です。

3. 商談後のフォローを現地で続ける

マレーシアでは、関係を重ねてから取引が決まることが多くあります。時差や言語の壁があっても、現地で連絡を取り続けられる体制が、商談を取引へとつなげます。

【林屋様加筆】「呼ぶバイヤーの選び方」や「商談後のフォロー」について、林屋様ならではの工夫(例:招待前に確認していること、フォローのタイミング)を2〜3文で加えてください。

支援事例:群馬県のトップセールス・レセプション

群馬県のマレーシアでのトップセールス・レセプションを支援しました。

支援の内容

  • 現地の有力バイヤーの招集
  • レセプションのプログラム企画
  • 当日の対応・運営

また、長野県池田町の事例では、伊勢丹(ISETAN JAPAN)内のレストランやペナン島での試食イベント、酒バイヤーや現地メディアを招いた酒蔵との交流イベントを企画しました。展示会に出展するだけでなく、「商談の場そのものをつくる」ことも、HAYASHIYAの支援の特徴です。

支援実績・事例

何を頼まれ、どこまで担当し、何が分かったのか HAYASHIYA B&M Consultant の支援は、案件によって範囲が異なります。市場を確かめるところから始めることもあれば、展示会の日程に合わせて候補企業へ […]

HAYASHIYAの展示会・商談設定支援

  • 現地バイヤー・代理店の選定と招集
  • 現地企業への営業代行・アポイント設定
  • トップセールス・レセプション・試食イベントの企画運営
  • 現地訪問時のアテンド(交通手配、視察先の選定など)
  • 商談後のフォロー

商談前の市場調査から一貫してご依頼いただくことも可能です。

マレーシアの市場調査、何をどう調べる?現地調査で失敗しない5ステップ

マレーシアは人口約3,440万人、一人当たりGDPは約13,949ドルと、ASEANの中でも購買力の高い市場です。日本からの農林水産物・食品の輸出額も2025年に291億円と、前年比26.3%増で伸びています。 一方で、 […]

代表プロフィール

profile 代表 林屋智子 日本側とマレーシア側の間で、話が続く形をつくる はじめまして。HAYASHIYA Branding and Marketing Consultant 代表の林屋智子です。 日本側では十分に […]

よくある質問

展示会に出展せず、個別の商談だけを設定してもらうことはできますか?

可能です。貴社の商品に合う現地企業を選定し、アポイント設定から当日のアテンドまでサポートします。

商談は英語で行う必要がありますか?

マレーシアのビジネスでは英語が広く使われています。【要確認:通訳・同席対応の有無】

自治体のトップセールスの企画も依頼できますか?

可能です。バイヤーの招集、プログラム企画、当日運営まで対応した実績があります。

どのくらい前から準備を始めればよいですか?

展示会出展の場合は、少なくとも3〜6か月前からの準備をおすすめします。【林屋様加筆】個別商談の場合の目安をご指定ください。

まとめ

マレーシアの展示会・商談会で成果を出すには、「誰と会うか」を事前に決め、商品の背景を体験で伝え、商談後も現地でフォローを続けることが重要です。展示会、トップセールス、試食イベント、個別商談を目的に合わせて組み合わせ、出会いを取引へとつなげましょう。

投稿者プロフィール

林屋 智子
林屋 智子
HAYASHIYA Branding and Marketing Consultant 代表

広告・販促・マーケティング・ブランディング分野で30年以上の実務経験を持つ。2014年、クアラルンプールのマレーシア企業でローカルマネージャーとして勤務し、日本企業の販促、イベント、現地での進行管理に携わる。2016年に独立。

現在は、日本企業、自治体・公的支援機関を対象に、マレーシア市場調査、候補企業の選定、商談設定、企業訪問、展示会運営、現地関係者との連携、実施報告まで、案件に応じて一貫して支援している。

主な専門領域:マレーシア市場調査/販路開拓支援/展示会・商談設定支援
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