お知らせ
マレーシアのハラル認証について
ハラル(Halal)って何?
イスラム教では、生活のあらゆる面で合法なものと非合法なものが戒律で定められています。
ハラル(Halal)とは、安全で許されているものを意味し、反対に、許されていないものをハラム(Haram)、ノンハラル(Non-Halal)といいます。
ハラルとは、こうした安全な生活を示すためのガイドラインであり、イスラム教徒であるムスリムにとっては無くてはならない規準なのです。
ムスリムが口にする食べ物はハラルフードと呼ばれます。「土の中、水の中のもの(野菜、果物、穀物、水産物そのもの など)や生きている動物から採れるもの(卵、牛乳 など)」つまり、一次産品は基本的にハラルです。
ハラムフードは豚肉、アルコール類で、全面的に口にすることを禁じられており、豚の成分を含んだ調味料や添加物、みりんや料理酒などもNGです。豚肉以外の牛肉や鶏肉、羊肉なども、イスラムの教えに則った処理がされていないと食べることができません。
ハラルマーケットについて
ハラルは、世界でもどんどん成長しており世界人口77億人の約1/4である19.5億万人が対象となる非常に将来性のあるマーケットです。
ちなみに、ASEANの中は合計6億7,000万人が対象で約半数弱はインドネシアとマレーシアになります。
ハラル認証とは?
ハラル認証とは、ハラムの規約に則った原材料、製法による食品や製品であることを認証し、ムスリムが安心して使えるように保証するものです。
世界中で300以上の認証団体がありますが、ハラル認証には世界統一基準がないというのが特徴です。
さまざまな文化背景をもとに多民族が生活をするマレーシアでは、ハラルか否かの判断が難しい場合があります。そこで、ハラルマークのステッカーやシールを商品に貼ったり、レストランでもハラルマークを店頭に掲げたりして、ムスリムが簡単にハラルを判別できるようにしており、ムスリムにとっての安心・安全・信頼を保証します。
ハラル認証は食品や飲料だけではなく、化粧品、医薬品・サプリメント、製造・加工工場、ホテル、流通・運送、消費財など多岐にわたっています。
ハラル認証はどのように取るの?
ハラル認証を取得するには、専門機関に申請し、審査を受ける必要があります。
マレーシアでハラル認証をおこなうのは、JAKIM(マレーシアイスラム開発局)という政府機関です。ハラルの認証機関は日本や他国にもありますが、ハラルの規定が国や地域ごとでも異なる場合があるため、マレーシアでハラル関連の販売や飲食店を出したい場合は、JAKIMやJAKIMと相互認証の団体や機関から認定を受けるのが確実です。
このJAKIMの認定は世界で最も厳格なため信頼性が高いと言われることもあります。
ハラル認証の取得自体は、規定を順守していれば、特別難しいものではないと言われます。ちなみに、認証には有効期限があり、定期的な監査もおこなわれます。
日本は現在7機関がJAKIMによるハラルの認証機関があります。
また、JAKIMだけがハラル認定機関ではないため、JAKIM以外で認定しているハラル機関も国内にあります。
ぜひ、色々ご自身でも確認してみてくださいね。